2016年07月22日
小説 『つなぐ』 Part7
2011年7月10日。
私は県営球場の観客席にいた。
ジュンの試合を見るためだ。
初回から東明館応援席の盛り上がりは最高潮に達した。
先制点をあげたのだ。
ジュンもヒットで出塁した。
しかし、力の差は歴然としている。
回を重ねるごとに点差が開いていく。
そんな中、バックネット裏の席に座っていた私は、初回から涙を抑えることが出来なくなっていた。
ようやく部員が揃いハツラツと頑張っているジュンの姿を見て、感激しているのは勿論のことだ。
ただ、それだけではない。
東明館の応援団の中にジュンの両親の姿を見つけたのだ。
(つづく)
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