2016年07月23日
小説 『つなぐ』 Part8
東明館の応援団の中にジュンの両親がいた。
保護者の方々お揃いのTシャツを着て、必死に声をあげて応援されている。
「佐賀西以外にまともな高校がありますか?」
面談の時にこう言い放った父親の姿を見た。
みんなと肩を抱き合い、喜び悔しがり応援されている。
その父親の姿を見た瞬間から、私は涙が止まらなくなった。
センターフライを無難にキャッチするジュンの姿も、涙がにじんでぼやけていた。
試合終了。
6回コールドで東明館は敗れた。
応援団の席で、みんなと健闘をたたえ合う父親の姿を遠目に見ながら、私は球場を出た。
試合を終えたジュンたちが球場の外に出てきた。
その瞬間、私はジュンに駆け寄った。
目が合ってすぐに気づいてくれたのが嬉しかった。
ガッチリと握手をして別れた。
2年4ヶ月ぶりに会ったジュンは、ずいぶん背が伸びて見上げる程になっていた。
(つづく)
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