2015年10月20日
療養所(サナトリウム)
さだまさしの曲に
「療養所(サナトリウム)」
というのがある。
病院に入院している男性の目線で、そこの雑居病棟にいる老人のことを歌い綴る。
さっき自分が飲んだ薬の数も忘れてしまう老人が、夜中にその男性の毛布を直すことだけは忘れずにいた。
見舞いに来る人もいない老人。
お年寄りは、「歳と共に子どもになっていく」と言われるが、それは嘘だという。
そんなに無邪気に幸せだと言えることばかりではない。
きっと年老いて自由の利かない体を恨む感情もあるはずだ。
穏やかな感情。
辛く悲しい感情。
良い時期や苦しい時期。
全てが人生の側面であり、その全てを包んで静かに日々が流れていく場所。
サビの歌詞がそれを見事に表現する。
『さまざまな人生を抱いた療養所は
やわらかな陽だまりと かなしい静けさの中』
小さな事実から大きな想像力を働かせ、人の心の真実を見つめる。
そんな珠玉の名曲だ。

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